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【エロゲレビュー】漆黒のシャルノス

漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-
(2008/11/21)
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しっこくしっこく!

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。諦めの悪い男、三井寿です。

メアリ「よっつめ……! 静かにしろいこの声が…オレを甦らせる何度でもよ……」

と言いながら私が操るメアリは見事に夜を駆け抜けました。

このゲーム、一言で表すなら

主人公:メアリ ヒロイン:M


ということになっております。
どう考えてもメアリが主人公でMがヒロインですありがとうございました。

ツンデレのMと絶対に諦めないカッコいいメアリの物語です。

なんか誤解を与えそうなんでまともにレビューしましょうw でもこれ、間違ってるわけじゃあないんだよねえ。

メアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリ


シナリオ AA
やはり良質の「おとぎ話」。
インガノックなどに比べてそんな感じは多少薄れましたが、世界観やテキストによって「おとぎ話」であることがよくわかります。
スチームパンク・ホラーといいますがホラーっぽさはあまりないですから心配してる人はご安心を。
結構スピーディな展開というか、テンポよく話が進むので短く感じた人も多かったのでは?
全10幕構成。第1幕〜第8幕までは前後編扱いで各話である人物にスポットが当たるオムニバスのような形式。各話タイトルはシャーロック・ホームズの話のパロディが多い。色が入ってるのも特徴。
基本的に切ないストーリーばかりで安易に救わないところが好印象。ハワード&アーシェのバカップルはいいアクセントw
主人公のメアリは割とネガティブなんだけど土壇場での胆力はすごいです。
フトゥーのエロゲに見られるような甘い展開とかそういうのを期待したらダメです。Mなんか9割9分ツンツンしてるもの。
「気に食わないけど気になる彼」みたいな少女漫画的な部分もあったりしますが。
まあ、それはともかく、桜井女史独特のテキストで語られる大人のおとぎ話が本作。

「諦めないこと」をテーマにして展開される明日への恐怖と希望。
何も持たないごく一般的な少女が、唯一つ諦めないことを武器に戦い、一人の男を救う物語。
エピローグを渇望しますが感動の終盤と綺麗な終わり方が素晴らしい。

セレナリア、インガノックと両方、あるいはどちらかが大好きな人なら間違いなく面白いと感じるシナリオです。



キャラ S
みんないい味出しすぎ……中心的な登場人物はメアリ、Mそしてシャーリィなんですけど以外とハワードが頑張ってるのが……
アーシェよりも出番が多い気がしてきました。
ちなみにパートボイスで、1・2・9・最終幕はほぼフルボイスですが、他ではシーン鑑賞で追加されるようなシーンでしか声はついてません。
声があるのはメアリ、M、シャーリィ、モラン、アーシェ、ヴァイオラ、ブラム、ヘンリー、ハドスン、ベル、クローディア、ジェーン、ケインズ&アンリ、エリー、バロン、ハインツ。
残念ながらチャーチルには声がないです。なぜだ!
気を取り直して一人ずつ見ていきましょう。

メアリ:主人公。エロいシーンがほとんどないのにエロい子。もうね、大好き
M:ヒロイン。ツンデレ。なかなかデレてくれないけどそれが可愛い。彼こそが真のヒロイン。
シャーリィ:野月まひるさん。説明不要! あ、一言だけ。ヤンデレです。
モラン:C-3PO。いつも相方のR2-D2と喧嘩……してない。この人がいたからメアリもMも救われた……
アーシェ:「可愛い子」。何気にハワードとバカップルなの……二人の馴れ初めを見てみたい!
ハワード:すげえいい奴。他のエロゲなら主人公できるかもしれないくらい漢。ただし対アーシェ専用。
ハインツ:ドイツ産ケチャップ。たまに勢いよく出てへこむ。ボイス付きだけど……ねえ?
チャペック:ドク。でも吸血鬼改造したりデロリアンを作ったりはしない。体験版であんな感じだが、実はストーリー上しつこく出てきます。
チャーチル:自称王たる男。こういう人間くさい奴は大好き。帽子の下は……ゴクリ
ヴァイオラ:お姫様。ででででデニー! こういうお嬢様大好きです。
ブラム:たこやきマントマン。立ち絵渋すぎね? 声も爽やかでカッコいいです。
ヘンリー:男装の麗人。あまり出番はなかったけど……あの幕最後のシーンが泣ける。
ジェーン・DO!:おばさry。見た目きついけどいい人でした。ていうか若かりし日の彼女は可愛すぎます。
ホームズ:賃貸不動産屋。結社とか女王とかいろいろなところのパシリにしか見えなかった気がします。
アーサー:いっちゃってる人。妖精さんが見えます。あと毒舌。ティンクが死んじゃった! 黛涙目。
ザック:Z○Q。ケーブルテレビのネット接続サービス。頼れるあんちゃん。ほとんどメアリとの会話がない幼馴染。
ケインズ&アンリ:アンリ可愛いよアンリ!
エリー:ロリ。なんか名セリフ言ったりCGがあれだったり優遇されてる人。泣かすなよ!
オニール:バスケ選手。を目指していたがやめて英国空軍に入って調子に乗っちゃう。あの髪形は謎。
バロン:象牙の仮面 (2)(白)(白) エンチャント。あなたは被覆を持つ。それくらい神出鬼没の変態。うん、変態。
教授:黛と不倫している教授。ウサギ大好き。嘘ですごめんなさい。立ち絵が出ないのは理由があります。

音楽 S
マッツ&ブルヨグは最高ですね。文句のつけようがないです。
ヴォーカル曲はOP、EDともに秀逸。さすがRitaさん。
BGMもクオリティが高すぎますね。「願い/愛」が流れるだけでもう名シーンに!


CG AA
好みのタイプのCGでした。
全身立ち絵はみんないい感じです。バストアップも表情差分がかなりたくさんあっていいですねえ。
バストアップの立ち絵は若干イメージが違うキャラがいたりしましたが……
ていうかメアリの立ち絵エロすぎww 憔悴してる表情とか何あのエロさ!


エロ D
何言ってんの、エロなんかないですよ?
といいたくなる薄さ。これ、全年齢でも出せそうな……
一般的エロゲのHシーンというか、直接的なものは皆無といっていいでしょう。
なんてったってメアリのエロシーンがないんですもの。キーア再び!
エロが薄いことは文句ないですが、やはりメアリとMのは……欲しかった……ラフにはあるのに……


システム B-
ゲームパートについて
プラス補正カードが出やすくなったのと、全体マップが表示されるようになったので難易度は若干下がりました。
が、コツが掴めないと苦戦するかもしれません。
各ステージ後半の「Mの胸元へダイブする面」では一定数以上の妖精たんをトラップにはめることでラフ画がギャラリーに追加されます。
多分、ステージ6までは3体くらいでもCG出ましたが、それ以降は4体はめないと無理みたいです。何なのよ!
怪異とか妖精たんとかの動きはパターン化できるので何度かチャレンジしたらいけるはず。
このゲームパートは合う、合わないが綺麗に分かれそうですね。


総合 AA
素晴らしい。
やはりスチームパンクシリーズは大好きだ。この世界観、雰囲気をベースにした独特のシナリオがたまらない。
しっかりと各話の中心人物を書いてくれるのがいいですね。音楽・CGも高水準で死角がない。
ただ、ゲームパートは賛否が分かれそう。コツがつかめずになかなかクリアできないとシナリオを進められなくてじれったいかもしれません。仕様が異なりますが体験版でどんな感じかお試しを。
もともとライアーソフトのゲーム自体が独特なので初ライアーという方は特に体験版プレイをおすすめします。
エロゲだと思わないのが吉だしねw

明日に恐怖し、否定しつつも希望を抱かざるを得ない人間たち。
人間たちを見つめ、求め、与え、探し続ける王。
そんな王は決して諦めない少女に何を見るのか。
走り続けた少女はその王に何を与えるのか。

あのエンディングの果てに王に幸あらんことを。

ああー! エピローグ欲しい!


プレイ時間:15時間くらい
お気に入りキャラ:メアリ、M、チャーチル、ヴァイオラ、ハワード
好きなセリフ:メアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリメアリ



以下ネタバレあり(今後追加予定あり)



いろいろまとめてみた

・各話タイトルについて
第1幕・2幕 「灰燼の王」→該当なし?
第3幕・4幕 「白牙の魔犬」→「バスカヴィル家の犬」
第5幕・6幕 「赫色の研究」→「緋色の研究」
第7幕・8幕 「蒼天連盟」→「赤毛連盟(組合)」
第9幕    「漆黒のシャルノス」→該当なし
最終幕   「渚にて/End of the World」→「モンテ・クリスト伯」最終幕

・怪異について
第1幕 鉄枷ジャック
第2幕 サラマンドラ
第3幕 ムリアン
第4幕 ブラックドッグ
第5幕 レッドキャップ
第6幕 トロール
第7幕 なし
第8幕 ケルピー
第9幕 バンシー

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コメント

タイトルとか纏めておられるので一言。
最終幕の『渚にて』は、終末物小説のタイトルです。
十月五日が、モンテクリスト伯の最終章。

全面核戦争の終末から生き残る……けれど、死の灰で人類死滅確定な世界で人が自らの愚かさを噛み締める『空が青い』世界の『渚にて』と、ある種の滅亡を回避して、人外が明日の世界を見る、『空が灰色に閉ざされた』世界の『渚にて』の対比なんだと思います。
 チャーチルとかの章で、もし空が青ければ云々、と言った言葉がありましたし、そこら辺に引っ掛けているのでしょうね。
はじめまして、ご指摘ありがとうございます。

『渚にて』は読んだことがないんです……ハンパな知識で書いてしましました。

なるほど、そのような対比があると考えることもできるのですね……一度読んでみようかしら。

それにしても……Mの大デュマスキーはすごいですね……

百合思考で見るとですね、真ヒロインはシャーリーなわけですよw

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